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2010年8月 4日 (水)

宇宙人との遭遇?!

 暑くて本当に解けてしまいそうだ。何で夏はこんなに暑いのか。。。そもそも台湾辺りの北回帰線23度を太陽が通過する夏至は6月末ごろなのに 7月と8月が暑いのは解せない。まぁ、大気の影響が無ければ6月下旬を中心に一番暑くなるのは間違いないのだろうが・・・。

 大気と言えば、先日、夕方に涼みながら天体望遠鏡で星ではなく50mほど離れた壁にある燕の巣を見てみた。夏鳥の燕がいるのはまさしく夏だなぁと感慨に耽りながら、燕にピントを合わせてピントを固定したまま接眼レンズを覗くと、焦点が合ったり合わなかったり、揺らめいている。まさに大気の影響だ。夏を忘れ、空気の存在を強く感じながら、暫くすると、ピントを動かしていないのに全く焦点が合わなくなった。

 もともと絞りがなく被写界深度が非常に浅い天体望遠鏡だから大気の影響で被写体距離が微小に変化して焦点が合わなくなるのは理解できるのだが、全く合わなくなるはずがない。ん~何が起こったのだろう?壁が遠ざかったのか?いや、そんなはずはない。ピントのツマミが自重で回ったのかと思ったが、ツマミは重くて自重で回るはずがない。物理的にピントが合わなくなるほど距離が変わる事は理論的にあり得ない。実は空間が曲がったのか、アインシュタインが論じた重力レンズが存在するのか、もしかしたら3次元ポケットがあるのかもしれない。ドラえモン?いないいない。光が曲がるほどの重力が、あの壁までの間にあるとすると私も吸い込まれてしまうはずだ。もしかして反重力、、、だとすると宇宙人到来?え~~~~。恐怖と期待の宇宙人との遭遇を胸に、試しに壁までの間を歩いてみた。んっ、何も無い。 じゃ、何だ、この現象は?

 色々と考えて考えて考えあぐねて、熱膨張を思いついた。望遠鏡自体が熱膨張で伸縮したのではないかと。確かに夕方から急に温度が下がったし、黒い望遠鏡筒の温度は直射日光が当たっていた時間に比べると10度程度の差があるはずだ。熱膨張の影響の可能性は十分にある。 a[℃]で長さ La の棒が t [℃]の温度上昇で Lt の長さになった場合、 αを線膨張係数とすると、Lt=La×(1+αt)の式と表されるはずだ。 さすがに膨張係数は忘れてしまったので、久しぶりに理科年表を開いて、調べる事、3分。あったあった。線膨張係数α[×10^-6/℃]は、アルミ 23.1、真鍮 17.5、銅 16.5、ステンレス鋼 14.7、鉄 11.8となっている。理科年表は1997年版、古いが、まさかこの値は変わっていないだろう。それはともかく、1mの棒が1℃の変化で、比較的膨張係数の小さい鉄でも 11.8ミクロン伸縮するという事になる。(1ミクロン=1μm=1/1000mm) 10℃の温度変化で0.118mmとなる。 ピント調整はネジ構造になっているから、仮にピントツマミのネジ1回転(360度)で1mm移動すると考えると40度では、40度/360度=1/9=0.111mm となり、鉄の温度差10℃の膨張の長さと、だいたい一致する。試しに40度動かしてみると、少しぼやけているが、ほとんど焦点が合った。

ん~、熱膨張、恐るべし。

それにしても、宇宙人と遭遇できなかったのは無念。

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