ウェブ・技術 Feed

2010年12月31日 (金)

静けさや鼓膜にしみいる電子の声。

今年もグレゴリオ暦356.2422日が終わりに近づいてきた。大晦日の夜、社内は人が減り静けさが深まり、いよいよ新しい年を迎える雰囲気になってきた。

外から煩悩を取り払う除夜の鐘が聞こえて来るかなと思い、耳を澄ますと何か音がする。決して除夜の鐘を打ち消す邪念の音ではなない。何のことはない。暖房のファンの音だ。試しに暖房の電源を切ってみる。まだ、音がする。今度は換気扇の音だ。換気扇のスイッチをオフにしてみた。んっ?まだ、音がする。こうなったら徹底的に音を消してみよう。耳をそばだてるとどうやらパソコンのファンの音だ。パソコンの電源オプションで省電力モードにしてファンを止めた。今度は、蛍光灯から音がする。最近の蛍光灯はインバーター方式で直流だから50Hzの音は聞こえないのではなかったのか。蛍光灯も切り、これで完璧と思ったら、今度は、外の自動車の音や風の音がする。その傍らでパソコンからも音がする。パソコンにはHDD(Hard Disk Drive)の代わりにSSD(Solid State Drive)という半導体だけで構成された記憶装置を入れているのでHDDの音がしないはずなのに・・・。試しにディスク内で大きな1GBのファイルをコピーしてみた。するとやはり、音がする。おぉ、これは正しく電子が半導体や導体内で原子に当たる音。電子の声である。そう言えば、昔、8ビットパソコンでも同じような事があった。8ビットの頃は高周波の波長が処理の内容により変化して、音を聞くとデータをメモリに読み出しているのか、グラフィックに書き出しているのか分かったが、現在のパソコンの音は周波数が高くてモーターの小さな音にも聞こえる。その内、省電力モードで動作を抑えられていた熱に耐えられずにCPUファンが回り始め、静寂の中の電子の声を掻き消した。これでは、遠巻きに聞こえるであろう除夜の鐘どころではない。鞄の中に入れてあったウレタン製の耳栓をしてみた。そもそもこれでは除夜の鐘すら聞こえないが・・・。耳栓をして暫くすると妙な雑音がする。サー。ホラ貝を耳にあてたのと似た音だ。恐らく耳の中で血管の血流音がこだましているのだろう。耳栓をしてもノイズがつきまとうとは、呪われた気分となる。聴覚のスイッチがあれば良いのだが・・・。耳栓を取ると、また、パソコンのファンの音がする。こうなったら、ファンレスのシンクライアントが欲しい。。。最近、シンクライアントは安いし、企業でも導入が増えて来た。とめどなく考えていたら空調暖房を切ったせいか、寒さがしみてきた。シンクライアントが欲しいわ、寒さに苦を覚えるわ、煩悩は108+2になってしまった。2回多く、鐘を突かねば・・・。

2010年12月19日 (日)

火星への引っ越し

人間は、なんて適応性が高いのだろう。生活の場をツンドラ地帯から赤道直下の熱帯地帯まで適応してもう何百万年たったのだろうか。最近は英知を以て宇宙生活まで適応しようとしている。私も片道火星有人飛行計画で火星に引っ越して、以前話題になった火星モノリスの実物を見てみたい。火星版モノリスの脇で火を起こす我が身が目に浮かぶ。。。

かつてパソコンからパソコンの引っ越しが簡単に行えた時代があった。それは、MS-DOSの時代の事。本体が変わってもマザーボードが変わってもサウンドボード等のハードウェアに依存するソフト以外は、古いパソコンから新しいパソコンにハードディスクを繋げ直せば100%移行できたと言っても過言では無い。パソコン心臓部で使われているトランジスタ数が18ヶ月で倍になるムーアの法則が維持されているので、18ヶ月毎にパソコンを取り替えると、同じソフトウェア環境が非常に高速になり快適だった。ソフトによってはCPUの遅さを待ち時間(wait)にして、画面遷移をするお馬鹿なものがあり、新パソコンに移行するとアッという間に画面が遷移してしまい、表示されていた内容を確認するのに苦労する事もあった。そんな事よりも時間を費やし苦労して構築した環境を再インストールする事無く、新しいパソコンに移行出来たのは非常に良かった。移行はOSだけでなく、ソフトウェア単体だけでも特定のソフトウェアのディレクトリだけ移動すれば、すぐにそのソフトを新しいパソコン環境で使う事ができた。

Windows3.1が現れて、悪夢が始まった。状況は一変して、ソフトウェアの移行は再インストールをしなければならない事が多くなった。関係ファイルが方々の分散され、設定もレジストリやディレクトリの複数の場所に散りばめられ、単純なディレクトリの移動だけでは済まなくなってしまった。そこから十数年、その悪夢は続いている。これはWintelの謀略に他ならない。

そんな謀略から解放される時がやって来た。その救世主は仮想化技術。数多くある仮想化技術の利点の中で、ハードウェア環境を切り離す事のできるのは、ず~と待っていた技術です。実は仮想化技術のVMwareとしては10年以上前からVMware Workstationが存在していた。ところが、10年前は、パソコンのCPU処理能力とメモリ容量の限界があり、仮想化環境を1台1台のパソコンとして使うには実質的に無理があった。全く使い物にならず必然的に仮想化環境よりも単体パソコン環境に単一環境で使う選択になった。ここ数年はCPUに複数のCoreがあるパソコンが増えて来たこともあり、仮想化環境が導入しやすくなっている。

早速、VMware Workstationを導入してみた。グラフィックボードの機能を多様するソフトウェア以外は、VMware Workstation上にインストールしたOSにインストールした。これで、パソコンハードウェアを移行しても問題無し。仮想マシンのファイルを新しいパソコンにコピーするだけ。それから、他にも複数のOSを再起動する事無く、同時に使えるのも仮想化環境の特徴。複数のバージョンのOSと複数の言語のOSを同時に使いながら救世主VMware WorkStationを崇める今日この頃。

2010年10月16日 (土)

Windowsのファイルのバックアップの落とし穴

 最近、自分の道具と記憶はパソコンに移して、足りない知識はインターネットに頼り切っている。道具と記憶が無ければ脳死状態同然だ。インターネット上の情報が正しく無かったらどうしよう・・・。そう言えば、高校の時の歴史の先生は「教科書の情報は信じるな。図書館で情報を集めて自分で判断しろ。」と言っていた。それにしてもインターネットでは、出版費用の費用対効果を無視できるので、図書館とは性質が違う。不詳の素人著者が勝手な情報をどんどん掲載している。今やインターネット上には情報があふれて個々の情報価値は著しく低下している。図書館では専門家<非専門家の情報量の関係があったが、インターネットでは非専門家<専門家の関係になっているのは間違いない。そこにきてインターネットでは更にGoogleやYahooなどの検索エンジンが使われる。検索エンジン側の勝手なレーティングで多くの利用者は意図しない情報を押しつけられているいても、それをインターネット上の大勢の情報として疑わない。情報は意志の源になるから恐ろしい。利用者が正しい見識を以て情報と接しないと世の中の秩序が心配だ。

 さて、インターネット上の知識はともかくとして、自分の記憶(情報)と道具(ソフトウェア)は大丈夫だろうか。Windows Xpの時は、Acronis True Imageというツールでバックアップをしていた。Acronis Ture imageでは、ファイルのバックアップだけではなくハードディスクのディスクイメージを直接、バックアップできる。ハードディスクが壊れてしまっても秋葉原などで新しいハードディスクを手に入れれば、プログラムの再インストールをする事なく、全く同じ環境を復旧できるという訳だ。Windows 7では、付属の「バックアップと復元」が全エディションで標準で用意された。更にWindows7のProfessional、Ultimate、Enterpriseエディションでは、ネットワークのドライブにバックアップ可能になっている。

 これで、記憶と道具のバックアップも万全と思いきや、普通にWindowsのファイルの「バックアップと復元」を使ったのでは、次のファイルはバックアップ出来ない様です。
•プログラムファイル(プログラムのインストール時に、プログラムの構成要素としてレジストリーに登録されたファイル)
•FATファイルシステムでフォーマットされたハードディスクに保存されているファイル
•ごみ箱に入っているファイル
•容量1GB未満のドライブ上にある一時ファイル
重要なのは「プログラムファイル」の部分である。つまり知識はバックアップしても道具はバックアップしないというのである。パソコン上では記憶があっても道具が無ければ人間の知恵をもっても手も足も出ない。

 プログラムファイルをバックアップする方法が無いのか調べたところ、「ファイルのバックアップと復元」の他に「システムイメージの作成」という項目がある。これであれば、プログラムのバックアップも出来そうだ。でも、システムイメージからは1つのファイルだけを取り出す事は出来ない様だ。これでは、特定のファイルだけ取り戻したい時にもディスクイメージ全体を復元しなければならない。いざという時に備えると、「ファイルのバックアップと復元」と「システムイメージの作成」の両方が無いと心配という事になる。両方ともやっておけば良いのだろうが、余計なディスクスペースも必要だし、手間も掛かる。やはり、Acronis Ture imageの方は未だ優れている様だ。。。

2010年7月19日 (月)

静けさの中で

 パソコンが静かだと物事に集中できる。今まで知らず知らずの内に集中力を削がれていたのかもしということは意外と大切な事だと熟々感じる。おっ、つくづくという漢字は熟々だったのか。パソコンでかな漢字変換をしていると我ながら知らない漢字に出くわす事が多い。

 漢字は10万字ほどあって、人類史上、一番多い文字数を誇っているらしい。26文字のアルファベットに比べると文字数は圧倒的に多い。単語数でいくと最大中国語辞典で45万単語。ちなみにThe Global Language Monitorによると英語もどんどん増えて2009年、100万単語を超えたらしい。10万字の漢字に戦く(おののく)傍ら、100万英単語に驚愕。日本語はどうなっているのだろうかと目の前にある分厚い日本語辞書は23万語の収録。早いところギャル語でカバーしないと日本語文化の明日は超やばい。

 漢字と言えば、目の前にパスポートがある。パスポートの表紙に書いてある「日本国旅券」の書体は篆書(てんしょ)で書かれている。篆書は古代中国の甲骨文字の名残(なごり)がある書体だが、改めて見ると、くねくねしていて、これを覚えるのは、昔の人はさぞかし大変だった事でしょう。隷書の書体が作られて、私も文盲を免れたと言っても過言ではあるまい。でも、篆書まで残っていた文字それぞれの書体からの直接、文字の意味を創造できなくなったのはちょっと勿体ない気がする。隷書から想像される文字の意味すら日本の新人類は、AI技術も活用されている賢いFEP(フロントエンドプロセッサ)により、忘却させられているかもしれません。もしもにほんじんがかんじをかけなくなったらさぞかしにほんごはよみにくいにちがいない。

 そう思いつつも1日の大半を何気なく使っているFEPの選択は、効率を追求する上で非常に重要だと思う。キーボードがペンの代わりであれば、今やFEPは脳みその代わりと言える。それなのに、意外とFEPを気にしない人が多い。いろいろ話を聞くと、選択肢の存在すら知られていないケースが多い。それ故、FEPという言葉も最近、知らない人が多い。日本語入力システムをFEPというのは非英語圏の日本では一般的だったが、今やインプットメソッドと呼ぶべきだろうか。でも、Input Method EditorをIMEと略した名前を使い始めたのはマイクロソフトなので、IMEという言葉を使うとMS-IMEを洗脳する一助になっているかもしれない。思えば、MS-DOS時代はエー・アイソフトのWX*シリーズにお世話になった。辞書の自由度などを考えてもWXは画期的だった。当時、VZエディターとWXの組み合わせは最強の入力環境だった。その後、Windows時代が到来してからMS-IME、ATOK、UnixのWnnやCanna、Macのことえり、色々と触ったが一番優れていると思うはATOK。それ以外のFEPは時間が経ってもATOKには追いついていない。MS-IMEとATOKの入力効率は単純比較出来ないが、入力速度で50%ぐらいの差がある様な気がする。実は後からMS-IMEのベースはWXだった事に気付いたが、MSがATOKではなくWXを選択した事が現在の日本のGDP抑制に繋がっていると思う。もしかしたら緻密な米国の国家戦略なのかもしれない。

 2009年の年末、GoogleからGoogle日本語入力なるものが発表された。早速、ダウンロードして使ってみたが、これが優れもの。もしかしたら時事問題であればATOKよりも変換効率が良いかもしれない。でも、変換した内容がGoogleのクラウド上のデータベースに蓄えられるので、もしかしたら入力内容が全てが筒抜けかもしれないと考えると少し怖い。まだ、ベータ版なのでいずれにしてもATOKには見劣りしたが、近い将来にローカル学習型のATOKよりも優れた辞書を確保するのは間違いないと思われる。でも、色々な意味で私的にはATOKを使い続けるだろうと思う。現在、ATOKはWindows版に加え、Mac版、Linux版があり、携帯電話にも一部搭載されていて、日本では知る人ぞ知る日本語FEPのデファクト。日本語変換技術は、やっぱりATOKを開発する日本企業のジャストシステムに頑張って欲しい。

いやぁ、それにしてもファンの静かな環境と変換効率の良いATOKも手伝ってか、中々快適快適。

2010年7月 9日 (金)

CPUファンから異音が・・・カラカラギギギギ

最近、パソコンのCPUファンから異音がして気になる。気になり出すともう、我慢ならない。カラカラカラカラギギギギイギギ~今日は何故か、いつもよりも一段と異音が大きい。新品の時には、もっと静かだった気がするのだが、いよいよ寿命かなぁ・・・。カラカラカカカカラ。まぁ、このパソコンも結構、働いたし、そろそろ、新しいパソコンにでもしようかなぁ。最近のパソコンのCPUはマルチコアだから処理に待たされる事も少ないんだろうなぁ。そもそもコンピューターが人間を待たせるなんて間違っている!!でも、Z80の時代も待たされたし、80286、80386、80486・・・、思えば、いつの時代も人間はパソコンに待たされている気がする。いや、気のせいではない。まるでパソコンが主人で私が僕(「ぼく」ではなく「しもべ」)だ。。。今のパソコンを使い続ける限り、この呪縛からは逃れられない。。。カリカリカリカリ~、それにしてもこの異音は気になる。異音の呪縛も付きまとうのか!!と思うものの、新しいパソコンにするとソフトウェアのインストールが大変。ワープロソフトからソフトウェア開発ツール、画像編集ツール、様々なフリーウェアのツールなどなどコントロールパネルのプログラムの追加と削除の画面にリストアップされるソフトウェア数は342個!!これだけのソフトウェアを再度、インストールするのは骨が折れる。そもそも、もう手に入らないツールも多いし・・・。う~ん、無理無理。やっぱり、現在のパソコンを使い続けよう。カリカリカリカリ。あ゛~、気になる。考えあぐねた結果、ファンの修理を試みる事に。どうせ、ファンの軸のグリースが切れているんだろう。と、ホームセンターへ。グリス、グリス、グリスはどこかなぁ。店員さんに尋ねて、グリスの場所へ。シリコン系、リチウム系、カルシウム系、モリブデン系・・・うわぁ、こんなに種類がある。どれが良いんだろう。ど・れ・に・し・よ・う・か・な。モリブデングリースに決定。急ぎ足で戻り、まずは、筐体のネジを外して、キーボードを外す。ここまでは内蔵メモリーの増設時にやったことがある。だけど、まだ、CPUファンは見えない。そこで、片っ端からネジを外す。おぉ、トップパネルが外れた。しかし、ヒートシンクが邪魔をしてCPUファンが取れない。観察したところ、ヒートシンクはCPUボードを外さないと取り外せない。CPUボードはCD-ROMドライブを外さないと外れない、CD-ROMドライブはハードディスクを外さないと外れない。。。(-_-メ)。結局、完全分解状態。あわわ、元通りに戻せるかなぁ・・・。もう、後の祭り。取り敢えず、アルミのヒートシンク筐体と一体になったCPUファンを手に取り上げて、よ~く観察。ん?アルミ板でふたをしてあるが、ネジが無い。これ、どうやって開けるんだろう(汗)。ここまで来たら、もう引き下がれない。こうなったらと、CPUファン筐体とアルミ板の間にカッターの刃を差し込む。パキーン。何が起こったのか一瞬分からなかったが、アルミ板が筐体から外れ落ちた。おぉ、ファン部分が出現。そして、ファンを持ち上げると、整流子コイル部分から分離。やっと、ファンの軸を拝むことに成功。綿棒にモリブデングリースを吹き付けて、軸を磨く。綿棒が真っ黒に・・・。うわぁ、汚い。今度は整流子側の軸穴をティッシュペーパーでこよりを作ってホジホジ。うおぉ、軸よりも汚い。カビカビになった元グリスらしき破片が出てきた。3年も立つとグリスも、こんな変身を遂げるのか?破片の正体を追求することは止めて、早速、組立へ。組立は記憶を辿って、一気に完了。結果や如何に、いざスイッチオン。サーーーーーー。復活!

というのが先月の事だった。カラカラカラ~。小さいものの異音が再発。ん~、何かが違う。グリースの選定を間違えたかな。。。検索をすると、ウレア系が良いとの記事を発見。異音との戦いは続く。

リンク

Twitter







  • ここが変だよgoogle

ランキング

  • ブログランキングに参加中!
    ぜひポチっとお願いします☆
    ↓↓↓
    にほんブログ村 企業ブログへ

    にほんブログ村 企業ブログ 情報通信業へ

    人気ブログランキングへ

    ビジネスブログ100選
Powered by Six Apart